第2回GP岡崎 結果と考察
第2回GP岡崎 結果と考察
…6ヶ月ぶりの更新がこんなので大丈夫か?
(大丈夫だ、問題ない。

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http://kitahefu20.diarynote.jp/201412252218113870/

第二回のフォーマットはガルバノス+ガルバノスドラフトの二段構成。
予選は一位抜けこそ逃したものの、《熱情》からの《書かれざるものの視認》⇒《不和の暴君》、次ターンの《死致の執政》で二人を倒して抜け。

ドラフトは、通例では悪手だろう1-1《砂塵破》スタート。正直ここはもっと手堅いカードで良かったと思います。
その後ピックの主軸は《忌むべき者の軍団》《嵐の獣群》へ。「2本先取」というルールの関係上、必然的に1vs複数の展開を捥ぎ取らなくてはならないだろうと想定し、攻撃の手を分散させやすいトークン戦略を選択。ただしこれも1-1のピックからはアンマッチでしたね。
途中《ドカーン!》と《畏敬の神格》というMy Soul Cardsが同じパックで流れてきてぐぬったりしましたが、見事《畏敬の神格》が一周してくれて事無きを得ました。ヨカッタヨカッタ。
優勝は逃したので是非とも次回は結果を残したいですね!

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というわけで考察。
ガルバノスについてはもう既知の通りだと思うので主題はガルバノスドラフトで。
ガルバノスドラフトにおいて重要な点は以下の二つ。それぞれ見ていきます。
・使われないカードがある事。
・リソースの一部が共有でない事。

■ 使われないカードがある
ガルバノスドラフトは5~6人で対戦し、それぞれ10~13枚ほどのパックを3つ持ち、ドラフトを行います。
ドラフトで使用されたカードはすべてゲーム内で登場し得るカードとなりますが、6*13*3=234枚と、最大値でもガルバノスの全カード枚数より少ないです。(恐らく)
つまりこれは、一部のカードがそもそもプール内に存在せず使われない可能性がある事を示唆しています。特に重要なのは、特定の戦略に突き刺さるアンチカードがあるかどうか、です。
例えば《虐殺のワーム》はトークン戦略を取ると捲られただけで致死のドイヒーカードですが、本体はドラフトで初手~4手目あたりで取られるほど強いカードではありません。ドラフト中にこれを見ていないならば、その運用方法も多少変わってくることでしょう。(まあ捲れたら唱えるしかないんだけど。)…《大修道士、エリシュ・ノーン》?自分でピックしろ。
その他、悪名高い《永遠との接触》はドラフトでは最終手なのでその存在(と誰が握っちゃったか)が確認出来ます。「あいつはフェイス捲れて1点になる可能性がある」という情報は案外重要だったりします。

■ リソースの一部が共有でない
これはライブラリー、墓地が該当します。通常のガルバノスではこれらすらも共有である為、例えば《尖塔の大長》は殆どどんな呪文でもオマケで唱えられる悶絶カードでした。特に《尖塔の大長》+《複製の儀式》はそれだけで無限に大長を作れる上、《オブゼダートの救済》⇒《隠れしウラブラスク》等つなぐだけで勝ちです。これテストに出るよ!
しかしながらガルバノスドラフトでは、これは「友情コンボ」止まりになります。もちろん実現の可能性は残されたままですが、その確率はがくっと落ちている為、大長もそれに見合った点数評価になる事でしょう。その他「占術」や《リリアナ・ヴェス》も、通常とは異なった(ある意味正しいMTG的な)使い方になります。
逆に、共有リソースで無くなった事により強力になったカードもあります。《ウスーンのスフィンクス》は「1-4に分けられた束のうち、(おそらく大外れの)1を取る」というのがテンプレ化しているオチャメカードでしたが、ライブラリーの大半を意思を持って構成しているドラフトの場合、どちらの束も有力、という事態がまま発生します。純然たるアドバンテージカードと化したスフィンクスの評価は改める必要があるでしょう。※
※ 注釈:ガルバノスにおいては、ウスーンの効果から「公開する」を読み飛ばす事を推奨しています。そっちのが面白いから。

以上を踏まえて、ガルバノスドラフトで現在判明している強力なアーキタイプ(個人調べ)は以下の通り。

1)《ルーリク・サー》ビートダウン
《ルーリク・サー》はガルバノスドラフト考案当初からその強力さが噂されていました。このカードは対策されやすいクリ―チャーカードでありながらも、他のプレイヤーを一瞬で蒸発させるだけの強さがあります。
パック頭で出てきたこのカードを取ってしまえば、デッキ構築の段階からこのカードへの耐性をつけられるのはほぼ貴方だけです。これは想像している以上のアドバンテージです。
デッキ構成としても、毎ターン何らかの脅威を場に繰り出せるビートダウンデッキは有力です。なるべく単一の除去で場が流れてしまわないよう、耐性をバラけさせてピックする事が重要です。

2)《騒乱の大祭》コントロール
パワー9の一角でもある《騒乱の大祭》は、それが存在するだけでゲームの終わりを刻一刻と刻み続ける化け物です。
通常のゲームですとその登場をコントロールする事が出来ないため、プレイヤーは皆慌てふためくしかありませんが、ドラフトならば話は別。貴方がこれをピックし、これと心中しようと言うのならば、是非とも数多のターン・スキップカードたちをお供に添えて下さい。これらはヘイトコントロールを容易にすると共に、大祭から延命することの出来る貴重な機会となります。
その他には、ドラフトでは点数の低く見られがちな全体除去をふんだんにかき集めると良いでしょう。盤面は常に揺れ動くものですが、そこには強者と弱者の関係が必ずあります。全体除去を打つ者は、そのうち弱者からの支援を受けられる位置に立てるはずです。政治力で自身のライフを維持し、大祭での締め括りに向かって邁進しましょう。

3)《畏敬の神格》+《大修道士、エリシュ・ノーン》ロック
ガルバノスに採用されているクリ―チャーたちは(場に出さえすれば)非常に強力なものが多く、皆一筋縄ではいきません。しかしながらこのコンボは、ほとんどすべてのクリ―チャーを封じ込める事が出来る画期的な代物です。
特にガルバノスドラフトではナチュラル全体除去の可能性が低くなりがちですから、自ターンで「脅威の追加」と「脅威の排除」をあわせて行いたいもの。単品でもある程度の性能を持つこのハーフロックは、デッキを歪める事無く狙っていけるいぶし銀です。
揃える事に意義のあるコンボを見出したならば、サポートするカードは《召喚の罠》等のサーチや《宿命的復活》などのリアニメイトでまとめ上げると良いでしょう。《宿命的復活》と言えば、《浄火の大天使》とも高相性ですね。

4)《ギセラ》ビートダウン
第二回GPで鮮烈なデビューを果たした《黄金夜の刃、ギセラ》軸のビートダウン。自軍の破壊力を一気に上げる効果と、自身へのダメージを半減する効果とが、とても高い政治力に繋がる今一押しの一枚です。
相性の良いカードたちとしては《隠れしウラブラスク》や《無謀突進のサイクロプス》といった速攻付与の面々、《嵐の獣群》などの面展開呪文などです。
「複数人を同時撃破しなくてはならない」という条件を容易に達成出来る効果ですので、《ギセラ》の魅せどころには細心の注意を払っていきましょう。(まあ捲れたら唱えるしかないけど。)

ガルバノスドラフトはその性質上、多人数戦を制するだけのデッキパワーが必要です。本戦のように「適当に捲ってたら対戦相手が全員死んだ」という事態は起こり辛いです。(それでも起きる時は起きる。諸行無常。)
上で挙げているアーキタイプはその火力を安定して揃える事が出来る一例のようなもので、他にも強力無比な組み合わせはいくつかあります。是非、探求してみて下さい。

コメント

きたへふ
2015年6月18日12:04

数回のドラフトでここまでの考察を展開するnishiプロの戦術眼には脱帽ですわ
でもこの考察需要が無さすぎると思うんですけど(指摘

nishi
2015年6月19日3:52

>きたへふ氏
まだ書きたい事はある。
が、やはり重要は無い。(自覚済

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